
パチンコで大きなハマり台を見つけると、「さすがにそろそろ当たるんじゃないか?」と感じたり、「ここまで当たっていないのは何か裏があるのでは?」と不安になることも多いですよね。データカウンターに1000回転を大きく超える数字が表示されていると、単なる偶然なのか、それとも店側の遠隔操作や台の個体差などが影響しているのか、と勘ぐってしまう気持ちもよく分かります。
ただし、パチンコは「完全確率」で抽選が行われるギャンブルであり、ハマり台が特別に当たりやすくなったり、逆に当たりにくくなったりするわけではありません。実際には「確率のブレ」が人間の直感以上に大きく、短期的には常識外れのように見える結果がふつうに起こります。このギャップが、ハマり台に対する不信感やオカルトを生む原因になっているんですね。
この記事では、そういったモヤモヤをスッキリさせるために、確率論の基本からハマりの発生頻度、遊タイム搭載機の具体的な狙い目、そして「勝ちに近づくための立ち回り方」まで、できるだけ噛み砕いて解説していきます。最後まで読んでもらえれば、「なんとなく」ではなく「数字と根拠」に基づいてハマり台と向き合えるようになるはずです。
- 確率分母を超えてハマる現象の理論的な裏付けと発生頻度が分かる
- 遠隔操作や爆発の前兆といった噂に対する客観的な事実を知れる
- 遊タイム搭載機の仕組みと勝率を高めるための具体的な狙い方が分かる
- データや期待値に基づいた論理的な立ち回りとやめどきを習得できる
「今目の前にあるハマり台に手を出すべきか?」を判断する基準を、一つずつ言語化していきますので、自分のスタイルに合う部分だけでも取り入れてみてください。
パチンコのハマり台は当たりやすい?
- 1000回転以上ハマる確率の真実
- ハマる理由は遠隔操作という噂
- 大ハマり後は爆発する前兆か
- 次に当たる順番などのオカルト
- ボーダー理論と回転数の関係性
ここでは、「ハマり台は本当に当たりやすいのか?」という、パチンコ打ちなら一度は抱く疑問に正面から向き合っていきます。まずは「どのくらいの頻度で1000ハマりが起きるのか」という事実を押さえ、その上で「遠隔」「爆発」「当たり順番」などの定番オカルトを、一つずつ現実的な視点で整理していきましょう。
1000回転以上ハマる確率の真実
パチンコホールでデータカウンターを見ていると、1000回転を超えてハマっている台を見かけることがありますよね。体感的には「さすがにおかしい」「壊れてるんじゃないの?」と感じてしまうレベルですが、実は確率論的にはそこまで珍しい現象ではありません。
日本のパチンコ台の多くは、各回転ごとの抽選が独立して行われる「完全確率」という方式を採用しています。これは、1回転ごとにサイコロを振り直すようなイメージで、過去に外れが何回続いていようと、次の1回転の大当たり確率は常に一定のまま、という仕組みです。言い換えると、「ここまでハマったからそろそろ当たりやすいはず」という感覚は、人間の直感が生み出した錯覚に過ぎないということですね。
くじ引きで例えると、当たりくじを引いた後でも必ず箱に戻し、毎回同じ条件で引き直す状態です。何回引いても当たりくじの本数は変わらず、「今まで外れ続けたから次は当たりやすい」といったことは起こりません。
例えば、現在主流のミドルスペック(大当たり確率約1/319)の台でシミュレーションを行うと、ハマりが発生する確率は以下のようになります。
| 回転数 | 当たる確率(累積) | ハマる確率(当たらず続く確率) |
|---|---|---|
| 100回転 | 約26.9% | 約73.1% |
| 319回転(分母) | 約63.3% | 約36.7% |
| 500回転 | 約79.2% | 約20.8% |
| 1000回転 | 約95.7% | 約4.3% |
この表から分かる通り、確率分母である319回転まで回しても、約3人に1人は当たりを引けずにハマり続けます。体感的には「分母までに1回は当たるでしょ」と思いがちですが、数字で見ると「分母ハマり」は全然レアな出来事ではないんですね。
さらに、1000回転以上ハマる確率は約4.3%であり、これはおよそ20回から25回に1回程度の頻度で発生する計算です。1店舗にミドルスペックが数十台、地域全体では何百台も稼働し、それぞれが一日に数千回転以上回されることを考えると、「どこかの台が1000ハマりしている光景」は、むしろ毎日起こって当たり前と言えます。
「1000ハマりを見かける=お店が怪しい」のではなく、「そもそもそれくらいのハマりは普通に起こる」という前提を理解しておくと、ハマり台を見たときの不信感もかなり和らぐかなと思います。1000ハマりに関するより細かい数字や心構えについては、パチンコの1000ハマりの原因と対処法を詳しく解説した記事も参考になるはずです。
ハマる理由は遠隔操作という噂
深くハマっている台に遭遇すると、「これはさすがに遠隔操作なんじゃないか…」と疑いたくなることもありますよね。特に、イベント日でもないのに全体的に出ていなかったり、自分だけ極端に負けていると、「店が出玉を絞っているのでは?」という妄想が頭をよぎるのは自然な感情です。
ただ、現実的な視点で見ると、現在の大手パチンコホールで「特定の台の当たりを操作する」ような遠隔行為を行うメリットはほとんどありません。パチンコ業界は警察庁の所管により厳しく規制されており、不正改造や遠隔操作が発覚した場合は、営業許可の取り消しや重い行政処分の対象になります。ホールにとって店舗の許可を失うことは、そのままビジネスの終了を意味するため、「ちょっと利益を積み増したいから遠隔する」という発想は、リスクとリターンが完全に釣り合いません。
また、遊技機自体も出荷時に厳格な型式試験をクリアしており、メイン基板への不正なアクセスを防ぐためのセキュリティ対策が施されています。「ホルコンから一括で出玉を操作できる」といった噂もありますが、実際のホルコンは売上や入金、出玉情報を管理するためのシステムであり、法律の枠組みから見ても、抽選結果を変える機能は想定されていません。パチンコ営業に関する規制の枠組みは、警察庁が公表している各種通達や法令資料で確認することができます(出典:警察庁「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則」等に関する通達)。
ホール側にとって、たかだか1台や1日の売上のために、営業停止や許可取り消しのリスクを冒すメリットはほぼゼロです。ハマりはあくまで「確率の偏り」によって発生する自然現象であると捉えた方が、感情的に振り回されずにすみます。
もちろん、過去には違法な遠隔行為が摘発された事例もあり、「絶対にない」と言い切ることはできません。ただし、それはあくまでごく一部の悪質な店舗であり、今なお普通に営業しているホールの大多数に当てはめるのは現実的ではないかなと思います。少なくとも、毎日のように営業している大手チェーン店で、日常的に遠隔をしていると考えるのは、さすがに無理があると考えて良いでしょう。
大ハマり後は爆発する前兆か
「これだけハマったんだから、そろそろ爆発しても良いはずだ…」という心理は、多くのパチンコ打ちが共感できる感覚だと思います。長時間ハマった後に一気に万発オーバーを叩き出した経験があると、なおさら「大ハマり=爆発の前兆」というイメージが強く頭に残ってしまいますよね。
しかし、行動経済学では、このような考え方を「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」と呼びます。先ほど触れた通り、パチンコの抽選は1回転ごとに独立して行われるため、過去にどれだけハマったかは、これからの抽選結果とは無関係です。極端な話、直前の1万回転がすべてハズレでも、次の1回転の大当たり確率は1/319のまま。逆に、たった数回転であっさり当たることもあります。
データロボサイトセブンなどの情報サイトで膨大なデータを眺めてみると、実際に「大ハマり後にすぐに大連チャンした例」もあれば、「大ハマりの後に単発で終了し、その後もまたハマる例」も数えきれないほど存在します。つまり、人間の印象に残りやすい「ハマった後の爆発」だけを切り取ると法則があるように見えますが、全体として見れば単なる偶然の積み重ねでしかない、ということですね。
「ここまでハマったんだから、次は爆発するはず」という考えで追加投資を続けると、気づけば取り返しがつかない投資額になりがちです。大ハマりを理由に「まだイケる」と判断するのではなく、その台の回転率や遊タイムまでの残り回転数など、冷静な数字に基づいて続行・撤退を決めることが大切です。
短期的な結果はどうしても「ドラマチック」に感じやすく、印象に残りやすい展開だけが記憶に残ってしまいます。ですが、長期的な視点で見れば、ハマりと爆発は単にランダムな出来事の一部であり、「ハマったから爆発する」「爆発したからしばらく出ない」といった因果関係は存在しません。ここを割り切れるかどうかが、感情のブレを抑えて淡々と立ち回れるかどうかの分かれ目になってきます。
次に当たる順番などのオカルト
パチンコファンの間では、「ホルコンが当たりの順番を決めている」「島ごとにグループ管理されていて、当たりが順番に移動している」といったオカルト理論が根強く存在します。こうした話は、友人同士の会話やSNS、動画配信などを通じてあっという間に広がるので、何となく「それっぽく」感じてしまうかもしれません。
しかし実際には、ホルコン(ホールコンピュータ)はあくまで売上や出玉、客数などのデータを管理するためのシステムであり、個別の台の抽選結果に介入する機能はありません。もし仮にそうした機能が搭載されていた場合、遊技機の型式試験で弾かれてしまいますし、メーカー側がそんな「即アウト」な仕様を堂々と盛り込むメリットもありません。
ホルコンは「どの台がどれくらい稼働しているか」「どれくらい出ているか」を記録・集計するためのものです。個別の台に「次は当たりを出せ」「この台はしばらく出すな」といった命令を出す機能はなく、あくまで管理のためのツールと考えるのが自然です。
また、「そろそろこのシマに当たりが来るはず」「隣の台が連チャンしたから、自分の番は当分回ってこない」といった発想も、確率の観点から見ると完全に根拠のない思い込みです。抽選は台ごとに独立して行われており、隣の台がどれだけ連チャンしようが、自分の台の当たりやすさは1ミリも変わりません。
こうしたオカルトを信じて立ち回ると、「もうすぐ順番が来るはず」という根拠のない期待から、本来やめるべきタイミングでやめられず、無駄な投資を続けてしまうリスクが高まります。逆に、「今日はこのシマが死んでいるからダメだ」と早々に見切ってしまい、本来なら期待値がプラスの台を捨ててしまう、という逆パターンも起こりがちです。
勝つことを目指すなら、オカルト要素はできるだけ排除し、「回転率」「残り天井回転数」「期待値」といった数字に集中するのがベストです。気分的な「流れ」ではなく、判断基準をできるだけシンプルかつ再現性の高いものに統一しておくと、ブレない立ち回りがしやすくなります。
ボーダー理論と回転数の関係性
「ハマり台だから当たりやすい」という発想を捨てると、次に重要になるのが「じゃあ、何を基準に台を選べばいいの?」という問題です。そこで登場するのが、パチンコにおける基本中の基本とも言える「ボーダー理論」です。
ボーダーラインとは、損益分岐点となる「1000円あたりの回転数」のことです。例えば、ボーダーが18回転の機種であれば、1000円で平均18回転以上回る台を打ち続けることで、理論上の収支はプラスに向かいます。逆に、1000円あたり15回転しか回らないような台を打ち続けると、どれだけ短期的に勝てる日があっても、長期的には負けていく可能性が高くなります。
| 台の状態 | 1000円あたりの回転数 | 期待収支の傾向 |
|---|---|---|
| 優秀台 | ボーダー + 2〜3回転 | 長期的にプラスになりやすい |
| 標準台 | ボーダー付近 | プラスマイナスゼロ付近 |
| 回収台 | ボーダー − 2〜3回転 | 長期的にマイナスになりやすい |
ここで大事なのは、「今何回転ハマっているか」よりも、「その台がどれだけ回るか」の方が、収支に直結するという点です。たとえ1000回転ハマっていても、ボーダー+3回転レベルで回る台なら、長期的には打ち続ける価値があります。一方で、まだ100回転しか回っていなくても、ボーダーを大きく下回る回転率しかない台は、早めに見切るべき存在です。
1000円あたりの回転数のイメージがつきにくい場合は、パチンコ1000円で何回転回るかと収支への影響を解説した記事を読んで、具体的な数字感覚を掴んでおくと判断がかなり楽になります。
最終的に、勝ち負けを分けるのは「ハマり方」ではなく、「打っている台の期待値」です。ボーダー理論を軸に立ち回れば、「たまたまハマったからやめる」「ちょっと連チャンしたから続ける」といった感情ベースの判断から抜け出して、より安定したスタイルに近づいていけるはずです。
パチンコのハマり台を狙う立ち回り
- ハマり台の狙い目は勝てるのか
- 遊タイム搭載機なら打つ価値あり
- 期待値を正しく計算して稼ぐ
- データランプやグラフの活用法
- 深追い厳禁なやめどきの見極め
- パチンコのハマり台と賢く付き合う
ここからは、「実際の立ち回り」でどのようにハマり台と付き合っていくかを解説します。結論から言うと、遊タイム非搭載機では「ハマりだから」という理由だけで狙う価値はありません。一方で、遊タイム搭載機や明らかに回る優秀台など、一部の条件が揃うケースでは「ハマっているからこそおいしい」と言える場面もあります。
重要なのは、「何回転ハマっているか」ではなく、「今その台を打ち始めることが、自分にとってプラスかどうか」です。その判断材料となるのが、遊タイムまでの残り回転数や回転率、そして期待値です。順番に見ていきましょう。
ハマり台の狙い目は勝てるのか
まず押さえておきたいのは、一般的なパチンコ台(遊タイム非搭載機)においては、「ハマり台だから狙い目」ということは確率論的にあり得ない、という点です。前述の通り、1000回転ハマっている台も0回転の台も、次の1回転で当たる確率はまったく同じですからね。
それでもハマり台が気になる理由は、「ここまで回されている=何かしらの理由がある」と感じてしまうからだと思います。実際、長時間打たれている台は「回転率が良い」「演出バランスが好み」「過去に大連チャンした実績がある」など、前任者なりの「粘る理由」があった可能性があります。特に回転率が高い台は、「たまたまハマって空き台になった優秀台」であるパターンも少なくありません。
・遊タイム搭載機で天井までの残り回転数が少ない
・「明らかによく回る優秀台」がたまたまハマって放置されている
・データランプ上、終日大きく凹んでいるが回転数が極端に多い
ハマり台を見つけたときは、単に現在の回転数だけを見るのではなく、「なぜそこまで回されたのか」という背景を想像してみてください。例えば、当たり回数の割に総回転数が多い台は、「ハマりが多かった=それでも打ち続けられるだけの回転率があった」と読み取れることもあります。
実際に座ってみたら全く回らない…ということもありますが、最初の数千円で「1000円あたり何回転回るのか」をきちんと計測し、ボーダーを割り込むようであれば早めに撤退する勇気も必要です。ハマり台を「チャンス」に変えられるかどうかは、最終的にはこの「回転率チェック」をどれだけ徹底できるかにかかってきます。
遊タイム搭載機なら打つ価値あり
例外的に「ハマり台が明確に当たりやすい(勝ちやすい)」と言えるのが、「遊タイム(ゆうタイム)」を搭載している機種です。遊タイムとは、通常時に規定回数までハマると、自動的に時短や高確率状態に突入する救済機能のこと。多くの機種では、遊タイムに入ればほぼ次回大当たりが約束されるスペックになっているため、天井に近い台ほど「おいしい台」になります。
遊タイム搭載機の場合、「天井までの残り回転数」が少なければ少ないほど、投資金額を抑えて大当たりを狙えるため、勝率と期待値が飛躍的に高まります。逆に、天井までの残り回転数が多い台を打ち始めると、「遊タイムに届く前に予算が尽きてしまう」「中途半端なところでやめざるを得ない」といったリスクが増え、期待値も一気に下がってしまいます。
・機種ごとに「通常時〇〇回転消化で遊タイム発動」という条件を必ず把握する
・データランプの「現在回転数」と「前日の最終回転数(宵越し)」をチェックする
・天井まで残り回転数が少ない台ほど、期待値が高くなる(ただし回転率も要確認)
例えば、「低確率950回転消化で遊タイム突入」という機種で、当日700回転ハマり、前日最終回転数が200回転だった場合、内部的には既に900回転ハマっている可能性があります。このような台は、宵越しが効いていれば「天井まで残り50回転」というかなりおいしい状況になるわけです。
ただし、遊タイム狙いにおいても「回転率」は非常に重要です。いくら天井までの残り回転数が少なくても、1000円あたり12〜13回転しか回らないような極端な回収調整台だと、想定以上に投資がかさんでしまい、期待値が薄くなることもあります。「残り何回転で遊タイムか」だけでなく、「その回転数に到達するまでにいくら掛かりそうか」という視点も必ずセットで考えるようにしましょう。
期待値を正しく計算して稼ぐ
パチンコで安定して勝つためには、「期待値」という考え方を避けて通ることはできません。期待値とは、「その台を打った場合、平均していくら勝てる(またはいくら負ける)と見込めるか」という金額のことです。短期的には負けることもあれば大勝ちすることもありますが、同じ条件の台を何百台、何千台と打ち続けたときに、「トータルでどちら側に寄っていくか」を示す指標だと考えるとイメージしやすいかなと思います。
遊タイム狙いの場合の期待値計算は比較的シンプルです。
- A:大当たりまでに掛かる平均投資額(天井までの残り回転数と回転率から算出)
- B:大当たりで獲得できる平均出玉の金額換算(ラウンド振り分け・RUSH突入率・継続率などを踏まえた平均値)
- 期待値 = B − A
例えば、天井まで残り200回転の遊タイム機があり、ホールの状況的に1000円あたり20回転回ると仮定しましょう。この場合、天井到達までに必要な投資はおよそ1万円です。もし、その機種の平均獲得出玉が約6000発(現金換算で約2万4000円相当)だとすれば、期待値は約1万4000円となります。このように、「数字としてプラスが確定している台だけを打つ」というのが、いわゆるハイエナ・期待値稼働の基本戦略です。
一方で、通常のミドルスペックをボーダー付近の回転率で長時間打つ場合の期待値計算は少し複雑になります。大当たり1回あたりの平均出玉やRUSH突入率、継続率、時短回数など、さまざまな要素を加味する必要があるからです。とはいえ、ざっくりとした目安として「ボーダー+3回転以上の台を終日打てれば、トータルでプラスに寄りやすい」と覚えておくだけでも、立ち回りの質はかなり変わってきます。
大事なのは、「1日単位の勝ち負け」に一喜一憂するのではなく、「期待値のある行動を積み重ねた結果として、数十日〜数百日単位で収支がどちらに寄っていくか」を見ることです。期待値がプラスの台だけを淡々と打ち続けていても、短期的には普通に負けます。その前提を理解しておくと、負けた日のメンタルもだいぶ楽になるはずです。
データランプやグラフの活用法
ホールに設置されているデータランプやスランプグラフは、ハマり台を狙う上で非常に頼りになる情報源です。ただ「当たり回数」や「総回転数」を眺めるだけでなく、宵越しや回転率、台のベースなど、いろいろな情報を読み取ることができます。
1. 宵越し(よいごし)狙いの確認
まず、遊タイム搭載機を狙う場合に欠かせないのが「宵越し」のチェックです。閉店時の回転数を前日にメモしておき、翌日の朝一にその回転数が引き継がれているか(据え置きかどうか)を確認します。例えば、前日500回転で終了し、当日300回転ハマっている遊タイム機があれば、内部的には合計800回転ハマっていることになり、天井が950回転の台であれば「残り150回転」というかなりおいしい状況になります。
前日の最終回転数を翌日に持ち越すこと。店側がラムクリアや設定変更などを行わず据え置いた場合に発生します。遊タイム機では、宵越しが効くかどうかで期待値が大きく変わるため、店ごとの傾向を必ず把握しておきましょう。
2. 回転ムラの推測
スランプグラフは、「どのようなペースで出玉が増減しているか」を視覚的に示してくれます。グラフの波形が緩やかで、なだらかに右肩上がり・右肩下がりになっている台は、ベース(通常時の回転率)が比較的安定しているケースが多いです。逆に、急激な吸い込みや短時間での大きな凹みが目立つ台は、「回らないのに無理やり追いかけられた結果」となっている可能性もあります。
もちろん、スランプグラフだけで回転率を完全に判断することはできませんが、「終日で2〜3000回転以上回されているのに、プラスにもマイナスにも大きく振れていない台」などは、ベースが高い優秀台である可能性が高いです。こうした台がたまたまハマって空いているなら、一度座って回転率をチェックする価値は十分にあると言えるでしょう。
3. 直近の大当たり履歴からの示唆
データランプの履歴表示では、直近の大当たり回数やRUSH突入状況なども確認できます。「短時間で何度も当たっているから今日はもう出ない」と考えて避ける人も多いですが、確率的にはまったく意味がありません。むしろ、直近で連チャンしていてもしっかり回っている台なら、「優秀台である可能性が高い」と前向きに捉えた方が合理的です。
深追い厳禁なやめどきの見極め
ハマり台を打つ際、そしてパチンコ全般において、最も難しいテーマの一つが「やめどき」です。特に、遊タイム機やハマり台に座ってしまうと、「ここまで来たらもう引けない」「あと少しで当たるはず」といった心理が強く働き、冷静な判断がどんどん難しくなっていきます。
遊タイム機の場合は、「遊タイム突入→大当たり終了後」「遊タイムスルー(遊タイムに入ったけれど当たらなかった)」などが一つの分かりやすいやめどきになります。一方で、通常のミドル機などでは、明確な区切りがない分、自分で基準を決めておかないとズルズルと打ち続けてしまいがちです。
- 回転率がボーダーを下回った時: 最初のうちはボーダー+2〜3回転あったのに、途中から明らかに回らなくなり、トータルの回転率がボーダー割れした場合は、一旦やめを検討した方が無難です。
- 予算の上限に達した時: あらかじめ「今日はこの金額まで」と決めておき、そのラインに達したら結果がどうであれ撤退するルールを徹底しましょう。
- 閉店時間が迫っている時: パチンコは大当たり消化に時間がかかるため、閉店間際に粘りすぎると「せっかくの大連チャンを取りきれずに終了」なんてことも起こります。
「ここまで投資したから取り返したい」という心理(サンクコスト効果)は、さらなる損失を招く最大の要因です。過去の投資額は一度リセットし、常に「今からこの台を続行する期待値があるかどうか」だけで判断するクセをつけましょう。
もし、負け額が膨らんで冷静さを失っていると感じたら、その日は一度完全に撤退して、家に帰ってから自分の立ち回りを振り返ってみるのがおすすめです。感情が揺れている状態でホールに居続けるほど、期待値のない台に手を出してしまうリスクが高まります。メンタルケアも、長くパチンコと付き合うための大事なスキルの一つです。
メンタル面のコントロールや負けが続いたときの対策については、パチンコで負けすぎてしまう理由と対策を解説した記事も参考になると思います。
パチンコのハマり台と賢く付き合う
最後に、ここまでの内容を踏まえて、ハマり台との付き合い方のポイントを整理しておきます。ハマり台は「怖い存在」でもあり、「うまく使えばチャンスになる存在」でもあります。大事なのは、感情ではなく数字やルールで付き合うことです。
- パチンコの抽選は完全確率でありハマり台が当たりやすいわけではない
- 1000回転ハマりは確率論的に約4パーセントで発生する普通の現象
- 店側が個別の台を遠隔操作するメリットはリスクに対して低すぎる
- 大ハマり後の爆発や当たりの順番待ちといったオカルトは根拠がない
- 通常の台では現在のハマり回転数よりも1000円あたりの回転数が重要
- 勝つためにはボーダーライン以上の回転数がある台を長時間打つ
- 遊タイム搭載機に限りハマり台は期待値がプラスになる狙い目である
- 遊タイム狙いの際は天井までの残り回転数と平均投資額を計算する
- データランプを活用して前日の最終回転数との宵越しハマりを狙う
- スランプグラフの波形から回転ムラや台のベースを推測する
- これ以上打つ根拠がない場合は過去の投資額を無視して即やめする
- 閉店時間を考慮して大当たりを取りきれる時間内でのみ稼働する
- 感情的な深追いを防ぐためにあらかじめ許容できる投資金額を決める
- パチンコは適度な遊びでありのめり込みすぎないよう自己管理を行う
- 確率のバラつきを理解し短期的な結果ではなく長期的な収支を見る
「ハマり台だから当たりやすい」といったイメージに振り回されず、期待値や回転率という「数字」を味方につけて、パチンコと長く付き合っていけるといいですね。
YouTubeでは、ハマり台に関するシミュレーション検証動画なども公開されています。実際の確率の収束を視覚的に理解するのに役立つので、数字の話が少し難しく感じた方は、動画でイメージを掴んでみるのもおすすめです。
関連動画: パチンコ1000万回シミュレーション(ハマり台は当たりやすいのか?、回転数と当たりの分布グラフは?)
この動画は、1000万回という膨大な試行回数でのシミュレーションを通じて、ハマり台が当たりやすいのかという疑問に対し、数学的根拠に基づいた明確な答えを提示しているため、この記事の内容を補完する教材としても非常に優秀だと思います。