スマスロの登場により、パチスロのゲーム性は新たな次元へと進化しました。その中でも特に注目されているのが「コンプリート機能」です。
この機能について、コンプリートしたら遊技がどうなるのか、19000枚の仕組みや、実際にコンプリートした人の話に関心を持つ方は多いでしょう。また、コンプリート枚数に達した際の19000枚 稼働停止というルールや、19000枚がいくらになるのか、コンプリートでいくら勝てるのかといった金銭的な側面も気になるところです。
一部ではコンプリート機能がずるいという意見も見られますが、その真意は何なのでしょうか。この記事では、スマスロのコンプリート機能に関するこれらの疑問を解消し、差枚数との関係性を詳しく解説していきます。
ポイント
- スマスロのコンプリート機能の基本的な仕組み
- 混同しやすい「MY」と「差枚」の明確な違い
- コンプリート機能発動時の具体的な流れと注意点
- コンプリート機能に関する様々な疑問への回答
スマスロのコンプリートの差枚の基本を解説
- 19000枚に到達する仕組み
- コンプリート機能が発動する枚数
- MYと差枚の違いを正しく理解する
- コンプリートしたらどうなるのか
- 19000枚で稼働停止になる条件
- 実際にコンプリートした人はいる?
19000枚に到達する仕組み
スマスロに搭載されているコンプリート機能は、一日の出玉の上限を管理するためのシステムです。この機能が発動するキーポイントとなるのが「MY」という指標になります。
まず結論から言うと、コンプリート機能は、その日の遊技におけるMYが19,000枚に到達した時点で発動します。ここで重要なのは、単純な差枚数(投資枚数と払出枚数の差)で19,000枚に到達することではない、という点です。
MYとは「Maximum Yield」の略で、その日の営業における最も低い差枚数を記録した時点から、どれだけ出玉を上乗せできたかを示す数値です。いわば、その日の「どん底」からの最大獲得枚数と考えると分かりやすいでしょう。
MYの考え方
MYの計算は、開店時の差枚数0枚を基準としません。計算の基点となるのは、その日の遊技で最も差枚数がマイナスになったポイントです。そこからの最大獲得枚数がMYとしてカウントされます。
例えば、朝から打ち始めて5,000枚投資し、差枚数が-5,000枚になったとします。この-5,000枚がその日の最低差枚数だった場合、ここがMYをカウントする上での基点(0)となります。その後、出玉を伸ばして差枚数が+14,000枚になった時点で、MYは19,000枚(-5,000枚から+14,000枚までの上昇分)に到達し、コンプリート機能が発動するのです。
つまり、どれだけ深くハマったとしても、そこから19,000枚分の出玉を獲得すると上限に達するという仕組みですね。プレイヤーから見れば、大負けしている状態からでも一撃で取り返す夢のある機能と捉えることもできます。
コンプリート機能が発動する枚数
前述の通り、コンプリート機能が発動する枚数は、一律でMY19,000枚です。この数値は、スマスロだけでなく、6.5号機の一部にも搭載されている共通のルールとなっています。
この機能は、射幸心を過度にあおることを防ぎ、遊技の健全性を保つ目的で導入されました。かつてのパチスロ機には、一日で数十万円、時には百万円を超えるような極端な出玉性能を持つものもありましたが、コンプリート機能はそうした過剰な出玉に上限を設ける役割を担っています。
ここで改めて注意したいのは、発動条件が「差枚」ではなく「MY」である点です。この違いを理解していないと、「まだ差枚でプラス15,000枚なのに、なぜ稼働が停止したんだ?」といった誤解が生じる可能性があります。
補足:なぜ「差枚」ではないのか?
もしコンプリート機能が差枚数で管理されていた場合、大きく負けている台ほど上限に到達しにくくなり、プレイヤー間で不公平感が生じる可能性があります。MY方式を採用することで、どんな状態からでも一律の条件(19,000枚の獲得)で上限が設定されるため、より公平なゲーム性を提供できると考えられています。
MYと差枚の違いを正しく理解する
スマスロを打つ上で、MYと差枚の違いを理解することは非常に重要です。この二つは似ているようで全く異なる指標であり、コンプリート機能だけでなく、有利区間リセットなどの挙動にも関わってくるため、しっかりと区別しておく必要があります。
両者の違いを明確にするために、以下の表にまとめました。
項目 | MY (Maximum Yield) | 差枚 |
---|---|---|
定義 | 当日の最低差枚数を基点とした最大獲得枚数 | 単純な「払出枚数 - 投資枚数」 |
計算の基点 | 当日の最低差枚数を記録した時点 | 常に差枚数0枚(開店時) |
役割 | コンプリート機能の発動条件 | 有利区間リセット条件(2,400枚)、当日の勝ち負けの指標 |
具体例 | -3,000枚から+16,000枚まで出た場合、MYは19,000枚 | 10,000枚投資し12,000枚獲得した場合、差枚は+2,000枚 |
このように、差枚はあくまでその日の収支を直接的に示す数値ですが、MYは「どん底からのV字回復の大きさ」を示す数値と言えます。コンプリート機能を目指す上では、現在の差枚数だけでなく、自分がその日どこまでマイナスを記録したかを把握しておくことが大切です。
コンプリートしたらどうなるのか
MYが19,000枚に到達し、コンプリート機能が発動すると、遊技機は特別な状態に移行します。
まず、ATやボーナス中など、どのような状態であっても、その時点で遊技は強制的に終了となります。液晶画面には「コンプリート達成」といった趣旨の特別なメッセージや演出が表示され、プレイヤーに上限に達したことを知らせます。
このメッセージが表示された後は、その台をそれ以上遊技することはできなくなります。クレジットを精算し、店員を呼んで対応してもらうのが一般的な流れです。多くのホールでは、コンプリート達成を証明する札やプレートを台に設置し、その日の営業が終了するまでその状態を維持します。
コンプリート機能発動後の流れ
- MY19,000枚到達で機能が発動
- 画面に達成メッセージが表示され、遊技が強制終了
- クレジットを精算し、店員を呼ぶ
- 台は稼働停止状態となり、その日は誰もプレイできなくなる
もしコンプリート機能が発動しても、それまでに獲得した出玉が没収されるようなことは一切ありません。19,000枚という上限に達するまでの出玉は、全てプレイヤーのものとなります。
19000枚で稼働停止になる条件
コンプリート機能による稼働停止の条件は、非常にシンプルです。それは、「MYが19,000枚に到達すること」、ただ一つです。
重要なのは、この稼働停止は「当日限り」の措置であるという点です。コンプリート機能が発動した台は、その日の営業が終了するまで誰にも操作できないようにロックされます。
しかし、ホールの電源が一度オフにされ、翌日の営業に向けて再度オンにされると、この状態はリセットされます。つまり、翌日には再び差枚数0枚の状態から遊技をスタートできるのです。
注意点:設定変更の有無は関係ない
コンプリート機能のリセットは、台の設定変更が行われたかどうかとは無関係です。あくまでも電源のオン・オフによってMYのカウントがリセットされます。したがって、前日にコンプリートした台が、設定据え置きで翌日もホールに設置されることは十分にあり得ます。
この仕組みにより、特定の台が永続的に稼働停止になることはなく、日をまたげば全てのプレイヤーに平等な条件で遊技の機会が提供されます。
実際にコンプリートした人はいる?
はい、実際にコンプリート機能を達成した人は多数存在します。SNSや動画共有サイトで「コンプリート達成」といった報告が投稿されることは珍しくありません。
特に、一撃の出玉性能が高い機種、例えば「Lからくりサーカス」や「Lパチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ」などは、コンプリート達成の報告が比較的多く見られます。これらの機種は、強力な上位ATや特化ゾーンを搭載しており、短時間で大量の出玉を獲得できるポテンシャルを秘めているためです。
もちろん、コンプリート機能の達成は決して簡単なことではありません。MYで19,000枚という枚数は、差枚で言えば38万円分(20円スロットの場合)に相当する莫大な出玉です。そのためには、高設定を掴むだけでなく、一日を通して非常に幸運な展開を引き続ける必要があります。
コンプリート達成は、まさにその日の「ヒキ」が最高潮に達した証と言えるでしょう。多くのスロッターにとって、一度は経験してみたい夢の到達点の一つですね。
スマスロのコンプリートの差枚に関するQ&A
- 19000枚はいくらになるのか
- コンプリートでいくら勝ちになる?
- コンプリート機能はずるいと言われる理由
- スマスロのコンプリートの差枚を正しく理解しよう
19000枚はいくらになるのか
コンプリート機能の発動条件である「MY19,000枚」が、具体的にいくらの価値になるのかは、多くの人が関心を持つポイントでしょう。
パチスロの貸出レートによって金額は変動しますが、最も一般的な20円スロット(1枚20円貸し)で換算した場合、19,000枚は380,000円に相当します。
ただし、これはあくまでMY、つまり「どん底からの最大獲得枚数」を金額換算したものです。実際の勝ち額(収支)とは異なる点に注意が必要です。
レート別の換算金額
- 20円スロット (46枚貸しなど): 19,000枚 = 約380,000円相当
- 10円スロット (115枚貸しなど): 19,000枚 = 約190,000円相当
- 5円スロット (230枚貸しなど): 19,000枚 = 約95,000円相当
※上記は貸出枚数や交換率によって変動します。
38万円という金額は、一日で得られる遊技の結果としては非常に大きいものです。コンプリート機能は、このような極端な出玉に上限を設けることで、射幸性と健全性のバランスを取るための重要な役割を果たしています。
コンプリートでいくら勝ちになる?
「コンプリート達成=38万円勝ち」と考えるのは早計です。コンプリート機能はMYで管理されているため、実際の勝ち額(差枚)は、コンプリートした際の状況によって大きく異なります。
例えば、いくつかのパターンを考えてみましょう。
パターン1:投資が少なく済んだ場合
朝イチからほとんど投資せず(例:1,000円)、差枚数がマイナスになることなく順調に出玉を伸ばし、差枚+19,000枚でコンプリートした場合。このケースでは、勝ち額はほぼ38万円に近くなります。これは最も理想的な展開と言えるでしょう。
パターン2:大きく負けてから取り返した場合
10万円(5,000枚)投資して差枚数が-5,000枚になった後、そこから19,000枚獲得してコンプリートした場合。この時の最終的な差枚数は+14,000枚(19,000枚 - 5,000枚)です。勝ち額にすると、約28万円(14,000枚 × 20円)となります。
重要なポイント
コンプリートしたからといって、必ずしも差枚でプラスになるとは限りません。極端な例ですが、もし差枚数が-20,000枚まで落ち込んだ後に19,000枚獲得してコンプリートした場合、最終的な差枚数は-1,000枚となり、収支はマイナスになります。
このように、コンプリート時の勝ち額は「19,000枚 - その日の最大投資枚数」で大まかに計算できます。コンプリート達成は大きな出玉を得た証ですが、それがそのまま収支に直結するわけではないことを理解しておくことが大切です。
コンプリート機能はずるいと言われる理由
コンプリート機能について、一部のプレイヤーから「ずるい」あるいは「不要だ」といった意見が出ることがあります。これにはいくつかの理由が考えられます。
理由1:ATの「期待値」が失われる感覚
最も大きな理由は、「あと少しで万枚だったのに」「このATが続いていればもっと出たはずなのに」という、いわゆる「取りこぼし感」から来るものでしょう。特に、強力な上位AT中にコンプリート機能が発動した場合、そのATが持つ本来の期待値を全て獲得する前に強制終了させられるため、損をした気分になるプレイヤーは少なくありません。
理由2:上限がなければもっと勝てたという思い
単純に、出玉の上限がなければ青天井で枚数を獲得できた可能性を断たれることに対する不満です。絶好調の展開が続いている中で強制的にストップがかかるため、「自分のヒキを制限された」と感じてしまうのです。
気持ちはとてもよく分かります。しかし、この機能は遊技の健全性を保つための重要なルールでもあります。上限があるからこそ、ホール側も安心して高設定を投入できたり、爆発力のある台を設置できたりするという側面も忘れてはなりません。
一方で、コンプリート機能を肯定的に捉える意見もあります。例えば、「上限があることでヤメ時が明確になる」「大勝ちしている他の台を見ても上限があるからと冷静になれる」といった声です。賛否両論ある機能ですが、スマスロという遊技機を成立させるための、必要不可欠な要素であることは間違いないでしょう。
スマスロのコンプリートの差枚を正しく理解しよう
- コンプリート機能はMYが19000枚に達すると発動する
- MYとはその日の最低差枚数を基点とした最大獲得枚数である
- 差枚は投資と払い出しの純粋な差でありMYとは異なる
- コンプリート機能が発動するとその台はその日の営業終了まで稼働停止となる
- 稼働停止は電源のオンオフでリセットされ翌日には通常通り遊技できる
- 設定変更の有無はコンプリート機能のリセットに関係ない
- 20円スロットの場合19000枚は約38万円の価値に相当する
- コンプリート時の実際の勝ち額はその日の投資枚数によって変動する
- 大きく投資してからコンプリートした場合の勝ち額は38万円より少なくなる
- コンプリート機能は遊技の健全性を保つために設けられた上限機能である
- 一部でずるいと言われるのはAT中の期待値が失われる感覚から来ることが多い
- 上限があるからこそ爆発力のあるゲーム性が実現できている側面もある
- コンプリート達成には高設定だけでなく強運も必要となる
- SNSなどでは実際にコンプリートを達成した人の報告が多数見られる
- スマスロを打つ上ではMYと差枚の違いを理解しておくことが非常に重要