パチンコの日とは？11月14日の意味とイベントを解説

「パチンコの日」で検索してみたものの、「それっていつなの？」「何か特別なイベントがあるの？」って気になりますよね。11月14日と聞いても、正直ピンと来ないかもしれません。

もしかして、よく耳にするファン感謝デーと関係があるのかな？とか、パチンコの日は勝てるんじゃないか、なんて淡い期待もしてしまいます。

でも、実は「パチスロの日」とはまた別の日だったりして、意外と知らないことも多いんですよね。この記事では、そんな「パチンコの日」に関するいろんな疑問を、私なりにスッキリまとめてみました。

パチンコの日の基本：11月14日の意味

まずは「パチンコの日」がいつで、どんな日なのか、基本的なところから見ていきましょう。よく混同されがちなファン感謝デーとの違いや、皆さんが一番気になる「勝てるの？」という疑問にも触れていきますね。

パチンコの日とは？いつ制定されたか

さっそく結論から言うと、「パチンコの日」は11月14日です。

これは、パチンコ業界のホール（お店側）が加盟している「全日本遊技事業協同組合連合会（全日遊連）」という、業界で一番大きな団体の前身組織が制定した記念日なんです。

制定されたのは1979年（昭和54年）と、私たちが思っているよりも結構むかしからある、歴史ある記念日なんですね。

全日遊連というのは、全国のパチンコホールが組合員として加盟している団体で、業界の健全化や社会貢献活動などを目指している、まさに業界の中心的な組織の一つです。その団体が制定した日、ということになります。

パチンコの日の由来と制定の背景

じゃあ、なぜ11月14日なんでしょうか？

「パチパチ」みたいな語呂合わせかな？と思いきや、実は違うんです。

一番の理由は、この記念日を制定した団体（全日遊連の前身である全国遊技業協同組合連合会）が、1966年（昭和41年）の11月14日に、当時の通産省（現在の経済産業省）から「特殊法人」として正式に認可を受けた日だからだそうです。

これはつまり、業界団体が国から公的に認められた、という歴史的な日。いわば、業界団体にとっての「公式な誕生日」であり、社会的な地位を確立した第一歩とも言える日なんですね。それを記念して「パチンコの日」と定められました。

ファン感謝デーとの違いを解説

ここが一番、皆さんが知りたいポイントかもしれませんね。

「パチンコの日＝ファン感謝デー」と思っている人も多いんですが、厳密にはこの2つは別物です。

• パチンコの日（11月14日） 業界団体の設立を記念した、どちらかというと業界の「内向き」な記念日。業界関係者にとっての誕生日会のようなイメージですね。
• 全国パチンコ・パチスロファン感謝デー 業界団体が主催する、日頃の感謝を込めたプレイヤー（お客さん）向けの「お祭り」イベント。こちらは私たちプレイヤーが主役です。

じゃあ、なぜこんなに混同されやすいかというと、この「ファン感謝デー」が、伝統的に「パチンコの日」である11月14日を含む週末（金曜日・土曜日・日曜日）に開催されることが多いからなんです。

例えば、11月14日が水曜日だったとしても、その週の金・土・日（16日・17日・18日）に開催される、といった具合です。時期がほぼ重なるので、私たちプレイヤーからすると「11月14日あたり＝ファン感謝デー＝パチンコの日」というイメージが強固に結びついた、というのが実際のところかなと思います。

このファン感謝デーは全日遊連が主催する大きなイベントで、開催については公式サイトでも告知されます。（出典：全日本遊技事業協同組合連合会「パチンコ・パチスロファン感謝デーについて」）

パチンコの日は勝てる？期待と現実

記念日やイベントと聞くと、「お店もサービスしてくれて、勝ちやすいんじゃないの？」と期待しちゃいますよね。特にファン感謝デーのような全国的なお祭りの日なら、なおさらです。

ただ、これには大事な注意点と、プレイヤーの期待が入り混じる現実があります。

とはいえ、です。これはあくまでプレイヤー側の「期待」の話ですが…。

お店側からしても、ファン感謝デーは一年で最もお客さんが集まる、最大級のかき入れ時の一つです。そういう日に多くのお客さんに集まってもらって、「今日は全然ダメだった」「あそこの店は渋い」と思われてしまうのは、長期的に見て得策ではない、と考えるホールもあるかもしれません。

「せっかくのお祭りに来てくれたんだから、楽しんで帰ってもらおう」「また次も来てもらおう」と考えるのが、自然な商売の心理かなとも思います。

「勝てる」と断言はできませんし、それを保証するものでも全くありませんが、多くのお客さんで賑わう「お祭り」の日なのは間違いないです。過度な期待はせず、お祭り気分で参加するのが一番健全な楽しみ方かもしれませんね。

パチスロの日との明確な違い

「パチンコの日」と似たものに「パチスロの日」もありますが、これも全くの別物です。ごちゃ混ぜになっている人もいるかもしれませんが、この機会にスッキリ整理しておきましょう。

一番わかりやすいのは、制定した団体が違う、という点です。「パチンコの日」がホール（運営側）なのに対し、「パチスロの日」はメーカー（製造側）が制定しています。

このように、日付も由来も、制定した団体（お店側か、台を作るメーカー側か）も全然違うんです。業界の構造（作る側と運営する側）が、記念日にも反映されていて面白いですよね。これは知っておくと、ちょっとした雑学になるかもしれません。

パチンコの日と関連イベントの知識

「パチンコの日」の周辺には、メインイベントであるファン感謝デー以外にも、知っておくと面白い記念日や、昔からのプレイヤーが意識する「狙い日」の考え方があるんです。ここからは、もう少しマニアックな知識も紹介しますね。

ファン感謝デーのイベント内容と景品

先ほども触れましたが、ファン感謝デーのメインイベントは「豪華景品が当たる大抽選会」です。

開催期間中（主に金・土・日の3日間）、お店に来店したお客さんに対して、決まった時間にスピードくじが配られるのが一般的ですね。

抽選の仕組み

お店によって運用は異なりますが、例えば「1日2回、15時と19時に配布」といった形が多いです。これは、日中のお客さんと、仕事帰りのお客さんの両方にチャンスが行き渡るようにという配慮かなと思います。

くじはその場でめくって「当たり」「はずれ」が分かるものが多く、当たった場合は景品カウンターで交換、という流れです。

ただし、風営法により18歳未満はホールへの入店・イベントへの参加ができませんので、その点は注意が必要です。

また、この全国一斉のファン感謝デー（主に11月）とは別に、地域（都府県）の組合が独自に「春のファン感謝デー」「夏のファン感謝デー」などを開催する場合もあります。

メーカーや機種の記念日一覧

11月14日や8月4日といった業界全体の記念日以外にも、特定のメーカーや人気機種にちなんだ「記念日」が、ファンの間で楽しまれています。これらは公式・非公式さまざまですが、主に語呂合わせが多いですね。

これらの日にメーカーが公式にキャンペーンを行うこともありますが、基本的にはファンコミュニティが盛り上がったり、ホール側がその機種をアピールするために（暗黙的に）活用したり、といった「お遊び」的な要素が強いかなと思います。

ただ、ファンとしては自分の好きな機種の記念日には、ちょっと期待して打ちに行ってしまうものですよね。

旧イベント日とは何か

これは公式な記念日とは全く違いますが、昔からのプレイヤーが「勝てる日」として最も意識している、非常に重要な概念かもしれません。

「旧イベント日」とは、その名の通り、昔の広告規制が緩かった時代に、ホールが「〇の付く日はアツい！」「〇曜日は全台〇設定！」と大々的に宣伝（イベント告知）していた特定日の「名残」のことです。

ご存知の通り、今では射幸心を過度に煽るとして、警察庁の指導や業界の自主規制により、そういった直接的な宣伝は一切できません。「イベント」という言葉自体がNGになっています。

ですが、ホール側も商売ですから、お客さんを集めたい「勝負日」というのは当然あるはずです。その「勝負日」として、昔からイベントを打っていた特定日に、今でも（宣伝はせずとも）出玉を還元する傾向、つまり設定を甘くしたり釘を開けたりする傾向が残っているのではないか、とプレイヤーからは強く期待されているわけです。

これが「旧イベント日」の正体ですね。

旧イベント日の見つけ方

じゃあ、宣伝してくれない「旧イベント日」をどうやって見分けるのか。これはもう、プレイヤー側の推測と情報収集にかかっていますが、一般的な法則がいくつかあります。

現代では、ホールが直接「この日が旧イベント日です」とは言えない代わりに、別の方法で「その日」を示唆することがあります。

その代表が、「雑誌取材」や「人気ライター・演者の来店」といった外部の企画です。

ホール側が集客したい「旧イベント日」に合わせて、これらの取材や来店スケジュールを組む、というのが暗黙の了解になっています。そのため、プレイヤーは「〇〇という取材が入る日 ＝ そのお店の旧イベント日（＝期待できる日かも？）」と判断するのが、今の主流な見つけ方になっていますね。

もちろん、これはあくまで「期待」であり、「ガセイベント」と呼ばれるような、集客だけが目的で見せかけ倒しの営業を行うホールも存在します。最終的には、その日の営業データ（出玉グラフや大当たり確率など）を自分で確認し、本当に還元していたのかを分析することが重要になります。

パチンコの日を楽しむための総括

ここまで「パチンコの日」について、いろいろと深掘りしてみました。情報が多かったので、最後に整理しておきますね。

情報を整理すると、以下のようになります。

「パチンコの日」やファン感謝デーを、「必ず勝てる日」と過度に期待してしまうと、もし負けてしまった時に「記念日なのに！」と余計なストレスを感じてしまうかもしれません。

それよりも、「今日は年に一度のお祭りで、豪華景品が当たるかもしれないラッキーデー」くらいのお祭り気分で楽しむのが、一番良い付き合い方なのかなと私は思います。

この記事が、「パチンコの日」についての疑問を解消するお役に立てば幸いです。