
「最近、パチンコで負けすぎている…」と感じて、このページにたどり着いたのかもしれませんね。
最初はちょっとした息抜き、楽しむためだったはずなのに、気づけばお財布からお金がどんどん減っていく。勝った日の高揚感はすぐに消えて、負けた日の焦りや後悔ばかりが積み重なっていく…。負けが続くと「次こそは!」「負けた分を取り返さないと!」とつい熱くなってしまい、冷静な判断ができなくなることもありますよね。私にも似たような経験があるので、そのお気持ちはとてもよく分かります。
なぜパチンコはこんなに勝てない仕組みになっているんだろう? 負けすぎによるストレスで、仕事や私生活にも影響が出ている…。もしかしたら、生活費にまで手を出してしまったり、借金の問題で頭を悩ませている方もいるかもしれません。
このまま続けていいのか漠然と不安になったり、心のどこかでは「本当はパチンコをやめたいのに、自分の意思ではどうしてもやめられない」と感じているなら、それは「ギャンブル依存症」という病気のサインかもしれません。
この記事では、「パチンコ 負けすぎ」という深刻な状態に陥る根本的な理由(ゲームの構造的な仕組みや、私たちの心理的なワナ)から、少しでも負け額を減らすための技術的な立ち回り、そして最も重要な「負のループ」から抜け出すための具体的な方法まで、幅広く、そして深く掘り下げて解説していきます。
今、立ち止まってご自身の現状を客観的に見つめ直すことが、必ず次の一歩につながるはずです。そのきっかけとして、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
ポイント
- パチンコで構造的に負けやすい根本的な仕組み
- 負け額を減らし、収支を改善するための技術的な立ち回り
- 負けすぎのストレスや借金問題から抜け出す具体的なステップ
- ギャンブル依存症の悩みに関する専門の相談先
パチンコで負けすぎとなる構造的な理由
まず、なぜパチンコはこんなにも「負けすぎ」やすいのか、その根本的な理由を見ていきましょう。これは単なる「運が悪い」という話ではなく、ゲームの設計思想そのものと、人間の心理が深く関わっています。この構造を理解することが、対策の第一歩ですね。
なぜパチンコは勝てない仕組みなのか
とても当たり前のことですが、パチンコ店(ホール)は、ボランティアではなく「商売」として運営されています。巨大な店舗、最新の台、たくさんのスタッフ、光熱費…これらすべてをまかなうための経費や、会社としての利益が必要です。
その原資は、言うまでもなく私たちプレイヤーが使ったお金です。ということは、私たちプレイヤーが投入したお金が、100%そのままプレイヤーに(誰かに大当たりとして)返ってくるわけではないんです。
この、ホール側の「取り分」として差し引かれる割合を「控除率(こうじょりつ)」、あるいは昔ながらの言葉で「テラ銭」と呼びます。逆に、プレイヤーに還元される割合を「還元率(ペイアウト率)」と呼びます。
一般的にパチンコの控除率は10%~15%くらい(還元率は85%~90%)と言われています。仮に控除率が10%だとしたら、プレイヤー全員で100万円使った時点で、平均して10万円はホール側の取り分となり、残りの90万円をプレイヤー同士で奪い合っているイメージですね。
もちろん、短期的には運良く大当たりが続いて「勝つ日」もあります。それがパチンコの醍醐味でもありますからね。でも、長く遊べば遊ぶほど、プレイヤー全体の総収支は、統計的にこの控除率分だけ必ずマイナスになるように(数学的に)設計されています。これは「大数の法則」と呼ばれる統計学の原理が働くためです。
これが「パチンコは構造的に勝てない(勝ち続けるのが難しい)」と言われる、最も根本的な理由かなと思います。
他のギャンブルとの控除率(目安)比較
参考までに、他の公営ギャンブルや宝くじと控除率を比較してみると、パチンコが「比較的勝ちやすい(負けにくい)」と言われる理由も見えてきます。ただ、どれも長期的にはマイナスになる構造は同じですね。
| 種類 | 控除率(目安) | 還元率(目安) |
|---|---|---|
| パチンコ・パチスロ | 約10%~15% | 約85%~90% |
| 公営競技(競馬・競輪など) | 約20%~25% | 約75%~80% |
| スポーツ振興くじ(toto) | 約50% | 約50% |
| 宝くじ | 約55% | 約45% |
※これらはあくまで一般的な目安の数値です。パチンコは台の設定や釘調整によっても変動します。
負けを加速させる心理的要因とは
この「仕組み」としての不利さだけじゃなくて、私たちの「心」の働きも、気づかないうちに負けを加速させてしまう大きな原因になります。
ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)
「こんなにハマってるんだから(例:1000回転も当たってない)、次こそ絶対当たる!」って強く思ったこと、ありませんか?
これ、実は「ギャンブラーの誤謬(誤った考え)」と呼ばれる有名な心理的なワナなんです。パチンコの大当たり抽選って、本来は(確変中などでない限り)ヘソに入った1回転ごとに行われる「独立試行」です。前の結果がどうであれ、次の1回転で当たる確率は、理論上ずっと同じ(例:1/319)はずです。
それなのに、なぜか「これだけ悪いことが続いたから、次はバランスを取って良いことがあるはず」と、根拠なく信じてしまうんですよね。これは「コインを5回連続で投げても裏が出ないから、次は表が出やすいはず」と考えるのと同じ誤りです。
ニアミス効果とサンクコスト効果
さらに、パチンコの演出も巧妙です。派手な音と光で「惜しい!」と思わせるリーチ(ニアミス効果)が頻発すると、脳は「もうすぐ当たりそうだ」と興奮し、ドーパミンという快感物質が出やすくなるみたいです。これにより、「自分の台選びは間違ってない」「もうすぐ勝てる」と勘違いしやすくなると言われています。
そして、もう一つ強力なのが「サンクコスト効果(埋没費用)」です。「これだけお金(サンクコスト)を使ったんだから、今やめたら全部ムダになる。元を取るまでやめられない!」という心理です。
これらの心理的なワナが組み合わさることで、負け(損失)を「次への投資」みたいに不合理に正当化してしまい、結果として「負けすぎ」の状態を自分でどんどん加速させてしまう…これは本当に怖い心理メカニズムだなと思います。
収支改善のためのボーダーライン理論
では、そんな不利な仕組みの中で、どうすれば負けを減らせるのか。「運任せ」から脱却し、パチンコで「勝つ」ことを目指す人たちが、例外なく意識しているのが「ボーダーライン理論」です。
これは、すごく簡単に言うと「1000円で平均何回まわれば、理論上の収支がトントン(±0)になるか」という目安の回転数(分岐点)のことです。
このボーダーラインは、機種ごとの「大当たり確率」や「平均出玉」によって決まります。そしてさらに、お店ごとの「換金率」によっても大きく変わってきます。
換金率とボーダーの関係
例えば、4円パチンコで「等価交換」(借りた時と同じ価値で交換できる)のお店と、「3.5円交換」(1玉4円で借りるけど、交換時は3.5円の価値になる)のお店では、同じ台でもボーダーラインが変わります。
換金率が低い(交換時に損をする)お店ほど、そのマイナス分をカバーするために、より多くまわる台(高いボーダーライン)を打つ必要があります。例えば、等価交換ならボーダー17回の台が、3.5円交換だとボーダー20回になったりします(数値はあくまで例です)。
最近は規制の影響などで、等価交換のお店は減ってきている印象がありますね。
例えば、ある台のボーダーラインが「1000円あたり18回」だとします。もし1000円で平均20回まわる台を見つけて打ち続けることができれば、それは理論上、打てば打つほど収支がプラスになっていく行為です。逆に、15回しかまわらない台を延々と打っていたら、それはもう打った時点で、長期的には負けが確定しているようなものなんですね。
1円パチンコ(低貸し)の場合は?
この理論は、1円パチンコや0.5円パチンコといった「低貸し」でも全く同じです。投資スピードがゆっくりなので大負けしにくいですが、ボーダーラインの考え方は同じです。
ただし、1000円で借りられる玉数が多いため、「200玉(1円パチンコなら200円分)あたり何回」という表記が使われることも多いので、計算する際は注意が必要ですね。
期待値を追う立ち回りと釘読み技術
ボーダーラインを意識するというのは、つまり「期待値」を追う、ということです。
「期待値」とは、その行動(パチンコを打つこと)を繰り返した時に、平均していくらの収益が見込めるか、という数値です。ボーダーラインを超える台を打つことは「プラスの期待値を積む」行為、ボーダーライン以下の台を打つのは「マイナスの期待値を積む」行為と言えます。
「負けすぎ」ている人の多くは、この期待値がマイナスの台(ボーダーライン以下の台)を、なんとなく、あるいは熱くなって打ち続けてしまっている可能性が非常に高いですね。
じゃあ、どうやって「ボーダーラインを超える台(=よくまわる台)」を見つけるのか。そこで必要になるのが「釘読み」という、昔ながらですが非常に重要な技術です。
パチンコ台には無数の釘が打たれており、お店は毎日(あるいは特定の日に)この釘をハンマーで叩いて調整し、玉の動きを変えています。これによって、回転率や出玉効率をコントロールしているわけです。特に重要なポイントがいくつかあります。
- ヘソ(命釘): スタートチャッカー(ここに玉が入ると抽選が始まる)の上にある2本の釘です。ここが広く開いているほど玉が入りやすく、回転率が上がります。最も重要なポイントですね。左右の高さが違ったり、角度が悪いと、開いていても入賞しにくいこともあります。
- 風車(ふうしゃ): ヘソの少し上にある、玉の進路を左右に振り分けるパーツです。ここの釘の角度(内向きか外向きか)によって、玉がヘソに向かいやすいか、それとも無駄なエリアに流れてしまうかが変わります。
- スルー釘・アタッカー周り: 「スルー」は電サポ(ST/時短)中に玉が通過すると電チューが開くためのセンサーです。ここの通りが悪いと玉が減りやすくなります。「アタッカー」は大当たり中に出玉を得る場所ですね。この周辺の釘が締められていると、玉がこぼれてしまい、規定の出玉が取れなくなることがあります。
正直、釘読みはすごく奥が深くて、経験が必要です。私のようなレベルでは「なんとなく開いてる…かも?」くらいしか分かりませんが、本気で勝ちを目指す人たちは、台ごとの「寝かせ(台の傾き)」なども含めて、ミリ単位の違いを見抜いていると言われています。
止め打ちや捻り打ちで差をつける
同じ台(同じ釘)を打っていても、打ち方一つで収支に差が出ることがあります。それが「止め打ち」や「捻り打ち」といった、いわゆる「技術介入」と呼ばれるテクニックです。
これらは、主に大当たり中や電サポ(ST/時短)中に、無駄玉を減らしたり、逆に出玉を増やしたりするために行います。
止め打ち(無駄玉の削減)
「止め打ち」というのは、主に大当たり後の電サポ(STや時短)中に使います。電チュー(電サポ中に開く入賞口)が開くタイミングに合わせて玉を打ち出し、閉まっている間は打つのをやめる技術です。機種の開閉パターンを覚えて、例えば「開く瞬間に2発打ち、閉じたら止める」といった操作を繰り返します。
これをやるのとやらないのとでは、無駄玉の消費が全然違ってくるみたいです。電サポが長い機種ほど、その差は大きくなりますね。
捻り打ち(出玉の増加)
「捻り打ち」はさらに高度な技術で、大当たり中にアタッカー(出玉を得るための入賞口)が閉じる直前に、ハンドル操作で弱い玉と強い玉を打ち出し、玉同士をぶつけるなどして、規定の数(例:9個入賞のところを10個)以上を入賞(オーバー入賞)させる技術です。これで純粋に出玉を増やすことができます。
これらの技術をきっちりやることで、同じ台でも1日打てば数千円単位で期待値が変わってくる(=収支が上乗せされる)こともあるそうです。
お店によっては禁止されていることも
ただし、こうした「止め打ち」や「捻り打ち」は、お店によっては注意されたり、ハウスルールで明確に禁止されたりする場合があるようです。特に過度な技術介入は、他のお客さんとの公平性を欠く、あるいは台のセンサーに異常を与えるといった理由でトラブルの原因にもなりかねません。
あくまで、お店のルールやマナーの範囲内で行うべき、という点は忘れてはいけないですね。
負けすぎによるストレスと悪循環
ここまでは「どうやって負けを減らすか」「どうやって勝つか」という技術的な話でしたけど、ここからはもっと大事な、心の問題かもしれません。
パチンコで負けすぎると、当然ですがものすごいストレスがかかりますよね。大切なお金が減る不安、貴重な時間を無駄にした後悔、家族やパートナーに対する罪悪感…。私自身、負けた日の帰り道は、本当に気分がどん底でした。
問題なのは、そのストレスを発散するために、あるいは「負けた現実」から目をそらすために、またパチンコに行ってしまう…という最悪の悪循環に陥ることです。
「負けた分を取り返さないと!」
この焦りやプレッシャー(損失回避性と呼ばれる心理)は、せっかくここまで学んだボーダーラインや釘読み、期待値といった冷静な判断を、全部吹き飛ばしてしまいます。まわらない台(マイナスの期待値)だと分かっているのに、「一発逆転」を夢見て、熱くなってお金をどんどんつぎ込んでしまう…。
これが「負けすぎ」から抜け出せない、一番大きなワナであり、依存症への入り口でもあると私は思います。
パチンコで負けすぎ状態からの脱却法
もし今、負けすぎている状態から抜け出したい、やめたいと本気で考えているなら、必要なのは「勝ち方」の技術ではなく、「やめる」ための具体的な行動です。意志の力だけで戦おうとせず、仕組みと環境、そして「相談」の力を借りることが重要です。やめるためのステップから、万が一の時の対処法まで、一緒に確認していきましょう。
パチンコをやめたい時の具体的な方法
もし「もうパチンコをやめたい」と本気で思っているなら、「行かないように頑張る」という意志力だけに頼るのは危険かもしれません。私自身、意志が強い方ではないので、それがいかに難しいかは分かります。
大事なのは「行きたくても行けない」という物理的な仕組みや環境を、自分のためにつくってあげることかなと思います。
やめるために試したい具体的な行動
意志力に頼るのではなく、「仕組み」で自分を守るアプローチです。
1. 物理的に距離を置く(行けない環境づくり)
一番シンプルですが、強力な方法です。
- 経路を変える:パチンコ店がある道を通らないように、通勤や買い物のルートを意図的に変える。
- 情報を遮断する:パチンコ関連のWebサイト、SNSアカウント、雑誌、テレビ番組など、目や耳に入る情報をすべて遮断する。(デジタルデトックス)
- 関係を断つ:もし「ギャンブル仲間」と呼べる人がいるなら、非常に心苦しいですが、回復するまでは距離を置く勇気も必要かもしれません。
2. お金を管理する(行っても使えない環境づくり)
軍資金がなければ、パチンコは打てません。
- 現金を持たない:その日使う必要最低限の現金(例:食費)だけを持ち歩き、キャッシュカードやクレジットカードは家に置いていく。
- 家族に管理を頼む:最も確実な方法の一つです。勇気を出して家族に事情を話し、キャッシュカードやクレジットカード、給与の振込口座などを一時的に預かってもらう。
- デビットカードを活用する:クレジットカードと違い、銀行口座の残高以上は使えないデビットカードのみにするのも一つの手です。
3. 時間を埋める(行く暇をなくす)
「暇な時間」が一番の敵です。パチンコに行きたくなるのは、仕事終わりや休日など、手持ち無沙汰な瞬間が多いはずです。
- 新しい趣味を見つける:パチンコに使っていた時間を、別のことで強制的に埋めてしまいます。映画鑑賞、ドラマの一気見、読書、資格の勉強、副業などがおすすめです。
- 体を動かす:ジムに通う、ランニングをする、散歩をするなど、体を動かす趣味はストレス発散にも効果的で、特におすすめです。
- スケジュールを意図的に入れる:友人との食事、家族サービス、習い事など、「行けない理由」をあらかじめ作ってしまうのも有効です。
4. お金の使い道を変える(脳の再学習)
パチンコをやめると、これまで消えていたお金が手元に残るようになります。この「浮いたお金」の使い方が非常に重要です。
- 「ご褒美」に使う:パチンコに使っていたはずのお金(例えば月5万円)で、美味しいものを食べたり、欲しかった服を買ったり、ちょっとした旅行に行ったりする。
- 脳に再学習させる:「パチンコ(ギャンブル)の一時的な快感」よりも、「現実の体験やモノ(堅実な幸福感)」が優れていることを脳に再学習させます。「ああ、パチンコやめたらこんなに良いことができるんだ」という実感こそが、やめ続けるモチベーションになります。
ギャンブル依存症のセルフチェック
「負けすぎ」ている。やめたいと思っている。そのために上記のような努力もしてみた。それなのに、どうしてもやめられない。
もし、そんな状態に陥っているなら、それは意志の強さの問題ではなく、「ギャンブル依存症(ギャンブル障害)」という病気のサインかもしれません。
依存症は、脳の報酬系という部分がギャンブルの強い刺激(勝った時の快感や、負けを取り戻そうとする興奮)に強く反応するようになってしまい、自分の意思(理性を司る前頭前野)ではコントロールが効かなくなっている状態を指します。決して「心が弱いから」とか「だらしないから」という人格の問題ではないんです。
国際的な診断基準(アメリカ精神医学会のDSM-5など)でも認められている、治療が必要な病気の一つです。(出典:厚生労働省 ギャンブル等依存症対策)
もしかして?と思ったら(SOGSに基づくセルフチェック)
ギャンブル依存症のスクリーニング(ふるい分け)に使われる「SOGS(サウスオークス・ギャンブリング・スクリーン)」を基にした、簡易的な質問です。ご自身に当てはまるものがないか、少し考えてみてください。(「はい」が多いほど注意が必要です)
- 自分がしようと思った以上に、ギャンブルにはまった(お金や時間を使いすぎた)ことがあるか?
- ギャンブルのために、家族や大切な人から非難を受けたことがあるか?
- 自分のギャンブル癖やその結果生じた事柄に対して、悪いなと感じたり、罪悪感を抱いたことがあるか?
- ギャンブルをやめようと思っても、不可能だと感じたことがあるか?
- ギャンブルの証拠(レシート、負けた事実)などを、家族の目に触れぬように隠したことがあるか?
- ギャンブルに使うお金に関して、家族と口論になったことがあるか?
- 借りたお金をギャンブルに使ってしまい、返せなくなったことがあるか?
- ギャンブルのために、仕事や学校、大切な用事をさぼったことがあるか?
- ギャンブルで負けたお金を取り返すために、次の日(あるいはすぐに)またギャンブルをしたことがあるか?
- ギャンブルが原因で、人間関係、仕事、経済的な問題が起きたことがあるか?
これはあくまで簡易的なセルフチェックです。もし「自分は依存症かもしれない」と強く感じたり、これらの質問に複数当てはまることで不安になったりした場合は、次のステップである専門機関への相談を真剣に考えてみてください。
パチンコ 負けすぎで借金した時の対処
「負けすぎ」がエスカレートして、もし「借金」にまで手を出してしまっているなら、これは本当に緊急事態です。依存症の有無にかかわらず、一刻も早い対応が必要です。放置すれば利息が膨らみ、状況は悪化する一方です。
まず、絶対にやってはいけないことがあります。
借金がある時に絶対にやってはいけないこと
パチンコで勝って返済しようとする これが最も危険で、破滅的な考え方です。すでにお話しした通り、パチンコは長期的には負ける仕組み(控除率)です。借金返済のプレッシャーの中で冷静な立ち回り(ボーダーラインの遵守)などできるはずがなく、さらに負けを重ねて借金を増やす結果になるのが目に見えています。
借金を借金で返す(多重債務) 消費者金融Aの返済のためにBから借りる、Bの返済のためにCから借りる…これを繰り返すと、利息が雪だるま式に膨れ上がり、あっという間に自力では返済不可能な額になってしまいます。絶対にやめてください。
借金問題から抜け出すための、現実的なステップは以下の通りです。
1. これ以上借りない仕組みを作る(貸付自粛制度)
自分の意思で借金がやめられない場合、「貸付自粛制度」というものがあります。これは、日本貸金業協会や全国銀行個人信用情報センターに本人が申告すると、信用情報機関にその情報が登録され、約5年間、新規の借入(消費者金融からのローンや、クレジットカードの新規作成)が原則として難しくなる制度です。
強制的に「借りられない」状況を作るわけですね。申請は郵送などでも可能で、費用はかかりません。(ただし、家族が本人に無断で登録することは原則できません)
2. 法的な解決策を検討する(債務整理)
すでに自力での返済が困難な場合、あるいは借金の総額が大きすぎる場合は、「債務整理」という法的な解決策があります。これは弁護士や司法書士などの法律の専門家に依頼して、法的に借金を整理(減額や免除)する手続きです。
「ギャンブルが原因だとダメなんじゃないか」と思われがちですが、そんなことはありません。
| 手続きの種類 | 概要 | ギャンブル借金での利用 |
|---|---|---|
| 任意整理 | 裁判所を通さず、専門家が業者と交渉し、将来の利息をカットしてもらう。残った元本を3~5年で分割返済する。 | 問題なく利用可能。借金の理由は問われません。 |
| 個人再生 | 裁判所に申し立て、借金を大幅に(例:5分の1や10分の1に)減額してもらう。残額を原則3~5年で返済する。家を残せる場合もある。 | 問題なく利用可能。借金の理由は問われません。 |
| 自己破産 | 裁判所に返済不能を認めてもらい、借金の支払い義務を全額免除(免責)してもらう。高額な財産は処分される。 | 原則は「免責不許可事由」に該当しますが、実務上は、本人の反省や更生の意欲などを裁判所が考慮し、「裁量免責」が認められるケースが多いです。 |
借金問題は、時間が経つほど利息で悪化します。一人で抱え込まず、できるだけ早く、法テラスや弁護士事務所などの無料相談を利用して、法律の専門家に相談してください。それが人生を立て直すための一番確実な近道です。
専門の相談窓口と自助グループ一覧
「負けすぎ」の問題、特に「依存症」や「借金」の問題は、一人や家族だけで解決するのが本当に難しい問題です。専門家や、同じ悩みを持つ仲間を頼ることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、回復のために不可欠なステップです。
日本には、ギャンブルの問題に対応してくれる様々な窓口があります。
相談できる場所(例)
どの窓口も匿名での相談が可能で、秘密は厳守されます。
- 医療機関(精神科・心療内科): ギャンブル依存症は「病気」であり、専門的な治療(カウンセリングや認知行動療法など)の対象です。まずは「依存症専門医療機関」や、お近くの精神科・心療内科で受診し、医師の診断を仰ぐことが第一歩です。
- 公的な相談窓口: 各都道府県や政令指定都市に設置されている「精神保健福祉センター」や、国の対策として設置されている「ギャンブル依存症予防回復支援センター(0120-683-705 ※24時間受付)」など、無料で匿名で相談できる公的な窓口があります。まずはこちらに電話してみるのが、ハードルが低いかもしれません。
- 自助グループ(セルフヘルプ・グループ): 同じ問題を抱えた当事者が集まり、匿名で体験を分かち合い、回復を目指す場です。当事者のための「GA(ギャンブラーズ・アノニマス)」や、その家族・友人のための「ギャマノン(Gam-Anon)」などが全国で活動しています。同じ苦しみを理解し合える仲間の存在は、回復の大きな支えになります。
ご家族の方へ:「イネイブリング」の罠
ご家族が「負けすぎ」た本人を助けたいと思うのは、当然の感情です。しかし、その「助け」が、かえって本人の回復を妨げている可能性があります。
本人の借金を肩代わりしたり、職場への欠勤の言い訳を考えたり、問題の後始末をしたりする行為を「イネイブリング(Enabling=可能にさせること)」と呼びます。
この行為は、本人が「負けすぎ」たことによる本当の痛みや責任(借金の取り立て、信用の失墜など)に直面する機会を奪ってしまいます。結果として、「ギャンブルをしても誰かが助けてくれる」という誤った学習が強化され、依存症からの回復を深刻に妨げることになります。
ご家族も、問題を一人で抱え込まず、「ギャマノン」などで適切な対応を学び、本人と「距離」を置きつつ「見守る」姿勢が重要です。本人が底をつき、自ら「助けてほしい」と言い出すまで待つ勇気も時には必要です。
これらの窓口の連絡先や詳細、最新の活動状況については、必ずご自身でそれぞれの公式サイトなどで確認するようにしてください。
パチンコ 負けすぎの悩みから解放へ
今回は、「パチンコ 負けすぎ」というテーマについて、その理由から具体的な対策まで、かなり詳しく掘り下げてきました。
この「負けすぎ」という一つの悩みには、少なくとも3つの異なる、しかし連続した側面があると私は思います。
- 【技術の段階】 ボーダーや期待値の知識がなく、構造的に「負けるべくして負けている」段階。
- 【心理・依存の段階】 技術や知識はある(あるいは関係なく)、負けると分かっていても「やめたいのにやめられない」段階。
- 【経済・法的段階】 負けが込みすぎて「借金」を抱え、経済的・社会的に破綻しかけている段階。
あなたが今、どの段階にいるのか、あるいはどの段階に足を踏み入れそうなのかを、一度冷静に見つめ直すことが、何よりも大事です。
もし、ただ「パチンコで勝ちたい」だけなら、セクション1で紹介したような技術を徹底的に学ぶことも一つの手かもしれません。ですが、もし少しでも「やめたい」「苦しい」「生活がヤバい」と感じているなら、勇気を出して誰かに相談することが、その悩みから解放されるための一番確実で、正しい一歩だと私は強く思います。