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パチンコで軍艦マーチが流れる歴史と意味|昭和から令和までの演出の変遷

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パチンコ店で軍艦マーチが流れる光景は、日本の娯楽文化を象徴する存在でした。1951年にGHQの許可を得て始まったこの演出は、時代と共に様々な変化を遂げています。

当初は大当たり時のBGMとして親しまれ、マイクパフォーマンスや「ジャンジャンバリバリ」の掛け声と共に、独特の文化を形成しました。しかし1980年代後半からは騒音問題や女性客増加に伴い、使用が制限されていきました。

現在では、ジャグラーシリーズでの特別演出や、レトロパチンコ店での活用など、新たな形で軍艦行進曲の伝統は受け継がれています。時代に合わせた演出方法の変化を続けながら、パチンコ文化の中で重要な位置を占め続けているのです。

記事のポイント

・軍艦マーチがパチンコ店で使用された歴史的背景とその理由
・マイクパフォーマンスや掛け声など、独自の演出文化の変遷
・使用禁止に至った社会的背景と業界の対応
・現代における新たな活用方法と継承への取り組み

パチンコと軍艦マーチの深い関係

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・軍艦マーチがパチンコ店で使われる理由
・軍艦行進曲の歴史と正式名称について
・パチンコ店で軍艦マーチが流れる場面
・ジャグラーと軍艦マーチの特別な演出
・懐かしのマイクパフォーマンス演出とは

軍艦マーチがパチンコ店で使われる理由

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戦後の日本で、パチンコ店における軍艦マーチの使用は1951年に始まりました。東京・有楽町のパチンコ店「メトロ」が、当時のGHQから特別な許可を得て演奏を開始したのが発端です。

なぜこの曲が選ばれたのでしょうか。パチンコ店が軍艦マーチを選んだ主な理由は、お客様の気持ちを高揚させる力強いリズムと、親しみやすいメロディにありました。特に、大当たり時の興奮を盛り上げるBGMとして最適だったとされています。

加えて、当時のパチンコ店には多くの元軍人が来店していました。懐かしい軍艦マーチが流れることで、お客様の心を掴むことにも成功したのです。

軍艦行進曲の歴史と正式名称について

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軍艦行進曲は1900年に海軍軍楽隊によって作られた海軍公式の行進曲です。正式名称は「軍艦行進曲」ですが、一般的には「軍艦マーチ」として親しまれています。

作曲は瀬戸口藤吉氏、作詞は鳥山啓氏によるものです。当時の海軍は、士気を高める曲として制定しました。その後、多くの国民に愛され、運動会や学校行事でも使用されるようになりました。

現在でも海上自衛隊の式典や行事で演奏されており、日本の伝統的な行進曲として大切に受け継がれています。

パチンコ店で軍艦マーチが流れる場面

パチンコ店での軍艦マーチは、主に以下の場面で使用されてきました。まず、開店時の店内BGMとして流されることが多く、お客様を活気づける役割を果たしていました。

また、大当たりの演出時にも頻繁に使用されました。特に複数台での大当たりが重なった時には、店内全体で軍艦マーチが鳴り響き、独特の熱気に包まれたものです。

朝一の開店時にも使用され、並んでいたお客様の入場時に流されることで、パチンコ店特有の活気ある雰囲気を作り出していました。ただし、1990年代以降は騒音問題や時代の変化により、使用頻度は徐々に減少しています。

現代では、一部のレトロパチンコ店や特別なイベント時など、限定的な場面での使用が主流となっています。

ジャグラーと軍艦マーチの特別な演出

パチスロ機「ジャグラー」シリーズでは、軍艦マーチが特別な演出として組み込まれています。この演出は、極めて珍しい条件下でのみ発生する仕組みになっています。

例えば、アイムジャグラーEXでは、ボーナス終了後1ゲーム目でBIGボーナスが成立した時に軍艦マーチが流れます。マイジャグラーシリーズではボーナス終了後3ゲーム以内のBIG成立で発生するなど、機種によって条件が異なります。

設定6の場合、軍艦マーチが流れる確率は約1/32,000と言われています。これは非常に稀少な確率で、多くのプレイヤーが一度は体験してみたい演出として知られています。

ゴーゴージャグラー3では、REG後とBIG後で男性版と女性版の軍艦マーチが使い分けられるなど、機種ごとに特徴的なアレンジも施されています。

懐かしのマイクパフォーマンス演出とは

昭和から平成初期にかけて、パチンコ店では軍艦マーチに合わせたマイクパフォーマンスが一世を風靡しました。店員がマイクを手に、軍艦マーチのリズムに乗せて熱のこもった実況を行うスタイルです。

代表的なフレーズには「出ます!出します!勝たせます!」「浪速男のど根性で大当たりをつかみ取れ!」などがありました。店員は独自のキャッチフレーズを考案し、お客様の期待感を高める工夫を凝らしていました。

マイクパフォーマンスは、大当たりの瞬間を盛り上げる重要な演出として定着。特に複数台での連続大当たり時には、店内全体が興奮のるつぼと化したものです。

しかし、1990年代後半からは女性客の増加や、静かな店内環境を求める声の高まりにより、このような派手な演出は徐々に姿を消していきました。現在では一部のレトロパチンコ店でのみ、昭和の雰囲気を味わえる演出として残されています。

パチンコ店の軍艦マーチ事情の変化

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・軍艦マーチが使用禁止になった背景
・パチンコ店で使われる軍艦マーチの歌詞
・思い出の「ジャンジャンバリバリ」文化
・軍艦マーチと戦後パチンコの歴史
・軍艦マーチの未来と継続性について
・現代における軍艦マーチの活用方法

軍艦マーチが使用禁止になった背景

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1980年代後半から1990年代にかけて、パチンコ店での軍艦マーチ使用は次第に減少していきました。時代の変化と共に、様々な要因が重なった結果です。

一つ目の要因は、パチンコ店の大型化です。店舗が大規模になるにつれ、多数の台での大当たりが重なると、軍艦マーチの音量が騒音として問題視されるようになりました。

また、パチンコ業界のイメージ刷新の動きも影響しました。特に女性客の獲得を目指す中で、騒がしい店内環境は敬遠される要因となったのです。

さらに、業界全体でコンプライアンス意識が高まり、射幸心を過度に煽る演出が自主規制されるようになりました。これにより、派手な演出と共に軍艦マーチの使用も控えめになっていきました。

パチンコ店で使われる軍艦マーチの歌詞

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パチンコ店で使用される軍艦マーチは、主にインストゥルメンタル版(演奏のみ)が一般的でした。歌詞付きバージョンが使用されることは稀でしたが、その理由にはいくつかの背景があります。

実際の軍艦マーチには、海軍時代を象徴するような力強い歌詞が付けられています。しかし、パチンコ店では娯楽施設としての雰囲気を大切にするため、メロディのみを使用することが多かったのです。

特に1980年代以降は、より幅広い客層に受け入れられるよう、演奏のみのバージョンが主流となりました。これにより、軍事色を抑えながら、力強いリズムと親しみやすいメロディを活かした演出が可能になりました。

思い出の「ジャンジャンバリバリ」文化

「ジャンジャンバリバリ」は、パチンコ店で大当たりが出た際の掛け声として広く親しまれた言葉です。軍艦マーチのリズムに合わせて店員が叫ぶこの掛け声は、昭和から平成初期にかけてのパチンコ文化を象徴する存在でした。

この掛け声は、お客様の気持ちを盛り上げる効果的な演出として定着。「ジャン」は大当たりの予感を、「バリバリ」は玉が勢いよく出る様子を表現した言葉とされています。

店舗によって、「ジャンジャンバリバリ」の後に独自のフレーズを付け加えるなど、バリエーションも豊富でした。お客様も一緒に掛け声を上げることで、店内全体が一体感に包まれる光景も見られました。

現在では、静かな環境を重視する傾向から、このような掛け声文化は少なくなっています。しかし、昭和レトロをテーマにした一部のパチンコ店では、懐かしい演出として今でも時折耳にすることができます。

軍艦マーチと戦後パチンコの歴史

パチンコと軍艦マーチの結びつきは、戦後の復興期に始まりました。1951年、東京・有楽町のパチンコ店「メトロ」が先駆けとなり、GHQの許可を得て店内BGMとして軍艦マーチを使用し始めました。

当時のパチンコ店には、戦地から帰還した元軍人が多く来店していました。なじみ深い軍艦マーチは、彼らの心に強く響き、パチンコ店の集客に大きな効果をもたらしました。

1960年代から1970年代にかけて、パチンコ店の数は急増。この時期、軍艦マーチは大当たり時の定番BGMとして全国に広がっていきました。店舗ごとに独自のマイクパフォーマンスが加わり、パチンコ文化の象徴的な存在となっていったのです。

軍艦マーチの未来と継続性について

パチンコ店における軍艦マーチの使用は、時代と共に変化を続けています。かつての派手な演出は影を潜めましたが、新しい形での活用が模索されています。

例えば、一部の最新パチンコ機では、プレミアム演出として軍艦マーチを採用。レア演出として扱うことで、懐かしさと特別感を演出しています。

また、若い世代のパチンコファンの中には、軍艦マーチに新鮮な魅力を感じる人も増えています。昭和レトロブームの影響もあり、この曲の持つ力強さと高揚感は、世代を超えて支持されているのです。

現代における軍艦マーチの活用方法

現代のパチンコ店では、軍艦マーチの使用方法が大きく変化しています。かつてのような大音量での演奏は減少し、より洗練された形での活用が進んでいます。

例えば、開店時の入場演出では、音量を抑えた上品なアレンジバージョンを使用。また、大当たり演出では、デジタル音響効果と組み合わせた現代的なアレンジも取り入れられています。

一方で、「レトロパチンコ」をコンセプトにした店舗では、昭和時代を再現した演出の一つとして軍艦マーチを活用。懐かしい雰囲気を求めるお客様から好評を得ています。

業界内では、伝統と革新のバランスを取りながら、この iconic な曲を未来に継承していく取り組みが続いています。

総括:パチンコで軍艦マーチの歴史と変遷を解説

記事のポイントをまとめます。

・1951年に東京・有楽町のパチンコ店「メトロ」で初めて使用開始

・GHQから特別許可を得て演奏を開始したのが発端

・力強いリズムと親しみやすいメロディが採用理由

・1900年に海軍公式行進曲として制定された歴史あるマーチ

・大当たり時の演出BGMとして全国に普及

・ジャグラーシリーズでは特別な演出として組み込み

・設定6では約1/32,000の確率でのみ発生

・昭和時代はマイクパフォーマンスと共に店舗の象徴

・「ジャンジャンバリバリ」の掛け声文化が定着

・1980年代後半から騒音問題で使用減少

・女性客増加に伴いイメージ刷新の一環で規制

・現代では一部レトロパチンコ店で演出として残存

・最新機種ではプレミアム演出として採用

・昭和レトロブームで若い世代にも人気

・デジタル音響効果との組み合わせなど現代的にアレンジ

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